勉強会報告

【第三期】第3回勉強会 2018年9月25日【野田聖子氏 ・松村 厚久氏】

野田聖子氏 ・松村 厚久氏

第一講義「フリートークセッション」

野田聖子氏

(自由民主党 衆議院議員 総務大臣 女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣 野田 聖子氏)

第一講義では10月の内閣改造前の多忙な中で駆けつけて来てくださった自由民主党 衆議院議員 野田聖子氏が参加者とフリートークセッションを行った。
冒頭では、昨年8月から総務大臣に就任した野田氏が自身の約1年間の職務を振り返りつつ、現在の日本が抱える社会問題や課題について言及した。

人口減少や高齢化、さらに景気はデフレ傾向が続く今、「いいもの」だけをを作っていても消費者に支持されることは難しい。

野田聖子氏

「求められるもの」「需要があるもの」を作り、オンリーワンの組織を作ることが、これからも生き残ることができる企業の在り方である

と、具体的な企業例などを含めて大変興味深い講義を行って頂いた。

後半の質疑応答では、雇用問題や人材育成について、顧客マーケットについて、地方でのサービス展開についてなどエステティック業界で先頭を走る参加者から積極的な意見交換が行われた。
また参加者の中には、女性の活躍を後押しするために国会議員になるにはどうすればいいかといった、業界を代表する経営陣の勉強会ならではの質問などもあり、終始活気に満ち溢れていた。

第二講義「熱狂宣言」

松村 厚久氏

(株式会社DDホールディングス 代表取締役社長 松村 厚久氏)

第二講義では、株式会社DDホールディングス代表取締役社長の松村厚久氏から、「熱狂宣言」というタイトルで講義をいただいた。

DDホールディングスは、「わらやき屋」「九州黒太鼓」「今井屋」「美食米門」など41ブランドを束ねる株式会社ダイヤモンドダイニングや、ビリヤード・ダーツ・カラオケなどを提供する「バグース」を展開する株式会社バグース、さらに「神南軒」「アロハテーブル」等を展開する株式会社ゼットンなどを取りまとめる会社だ。

2007年にヘラクレス(現JASDAQ)に上場、2010年に飲食業において前人未踏の100店舗100業態を達成、さらに2014年に東証二部に市場変更後、史上最速の8ヶ月で東証一部に銘柄指定替えを受けるなど、飲食業界で今最も注目されている。

創業当初から同社を引っ張る松村氏は、10年ほど前に原因不明の難病とも言われる若年性パーキンソン病の診断を受けながらも病を隠して社長業を邁進し続けた。
そして昨年、自叙伝ともいえるノンフィクション作品「熱狂宣言」を発刊し、ここで初めて自身の病について公表する。

松村 厚久氏

総店舗数500、スタッフ数は約1万。
病について公表した後はじめての株主総会では、株主から病気や今後の経営に対して鋭い指摘が飛ぶ可能性もある中で、松村氏は代表挨拶として、具体的な数字には一切触れず、大事にしている中核社員一人ひとりについて、具体的なエピソードも含めて彼らのプロフィールや今後の可能性を時には笑いも含めながら伝えていったという。

売上目標や成長率といった数字には触れない、一風変わった形の代表挨拶ではあったが、だからこそ逆に、株主には松村氏の気持ちが十分に伝わるものとなった。

松村氏には沢山の大事にしている言葉がある。

スタッフに対しては「常にアンテナを張ること」「常に積極的に行動すること」「常に恋愛をすること」の3つを意識させている

と話をした他、参加者に対しては、経営者として知っておくべき言葉として30のメッセージを伝えた。

様々な経験を乗り越え、沢山の挑戦を続けてきている松村氏だからこそ語ることができるひとつひとつの内容に対して、参加した経営陣はその言葉の重みを十二分に感じながら、真剣なまなざしで講義に聞き入っていた。

参加者集合写真

 

 

PAGE TOP